セアカゴケグモなどゴケグモの解説!特徴や予防方法などプロが教えます!

近年、毒グモと聞くとセアカゴケグモが頭に浮かぶ方も多いのではないでしょうか。それくらい日本でもセアカゴケグモが発見されているニュースが取り上げられるようになりました。本来、日本にセアカゴケグモは生息していませんでしたが、1995年に大阪府で確認されて以降、日本各地で見つかっています。ゴケグモといわれる種類は多々ありますが、その中でも特定外来生物の第一次指定になっているセアカゴケグモやハイイロゴケグモなど4種類の特徴や予防方法などまとめてみたいと思います。当社は害虫駆除.comを運営しているマイジョリティサービスと申します。対応エリアを京都と滋賀に限定し、ウェブサイト集客に特化することにより、低価格で高品質なサービスの提供することができています。自分で駆除するのが怖い方や、小さなお子様、ご高齢の方がおられる方は当社でも駆除いたしますので、お気軽にご相談ください。

目次

・セアカゴケグモとは
・ハイイロゴケグモとは
・クロゴケグモとは
・ジュウサンボシグモとは
・ゴケグモに咬まれないための予防方法は?
・もし咬まれてしまったららどうしたらいいの?

 

セアカゴケグモとは

 

体長・特徴

オスとメスで身体の長さや特徴が変わってきます。
オス:体長3-5㎜、色は茶褐色で、毒なし。腹部背面に白い斑紋あるのが特徴。
メス:体長7-10㎜、色は全体が黒色で、毒あり。腹部の背面に赤い模様があるのが特徴。
卵:直径1-1.5㎝で乳白色
セアカコケ蜘蛛はオスよりメスの方が大きく交尾後メスに食い殺されてしまう為、発見されるセアカコケ蜘蛛はメスの確立が非常に高いの特徴です。また、セアカコケ蜘蛛のオスは毒性を持っておりません。

セアカゴケグモの作る網は不規則な網で、複雑に張られた3次元構造を持ちます。上方は「巣域」と呼ばれ粘液がついておらず、ここに卵などもぶら下げられ、下方は「捕獲域」と呼ばれ捕獲用の粘液がついています。巣は、公園や学校のグラウンド、自動販売機、排水溝の側面やふたの裏、植木鉢の中、ガードレールの支柱付近、クーラーの室外機の裏など、直射日光の当たりにくい場所に造られることが多くなっています。薄着になる5月ごろ~秋口にかけて注意が必要です。ただ、秋ごろからは成熟したメスが枯れ葉、枯草等で越冬の準備を行います。

有毒を持つクモですが、性格は基本的におとなしく、素手で触るなどしなければ噛まれることはないでしょう。また、セアカコケグモの卵を発見しても触ることはやめ、

 

被害

噛まれた際のほとんどが、チクっとした痛みを感じた後に腫れ、全身症状(痛み、発汗、発熱など)が現れる場合があります。重症化する事例は報告されていませんが、全身症状が現れた場合には119番通報をし、医療機関で診察してもらってください。特に、乳幼児や高齢者は症状が重くなる場合がありますので注意が必要です。また、アレルギーを持つ人はアナフィラキシーショックがおきる場合があります。

ハイイロゴケグモとは

体長・特徴

オスとメスで体長や身体の特徴が変わってきます。
オス:3-8㎜。球形の腹部は黒褐色で、赤褐色の斑紋がある。
メス:12-16㎜。メスの方が明らかに大きい。球形の腹部は黒褐色で、赤褐色の斑紋がある。メスだけが神経毒をもっている。
メスは一回の産卵で多数の卵嚢を産み外敵から守るために巣の近くに生息している。
ワラジムシ、ダンゴムシ、蟻など対格差がある虫でも毒、蜘蛛糸で捕食する。

セサカゴケグモと同じく、不規則な網で、複雑に張られた3次元構造をもちます。巣を造る場所もセアカゴケグモと同じく、排水溝の側溝、花壇の周りやブロックの隙間などの暖かいところの日陰を好んでつくります。

被害

噛まれると骨が疼くような痛み、ジンジンと鈍く不快、噛まれた箇所に少し熱をもち腫れ嘔吐なども伴います。ただし、セアカゴケグモよりも大人しく、攻撃性は低いといわれています。日本では噛まれた事例はないとされていましたが、2019年11月3日に関西国際空港からグアムへ渡航した男性が機内でさされたという報告がありました。

クロゴケグモとは

体長・特徴

オス:6.35㎜以下。外見上は幼体に近い姿をしている。メスに比べるとかなり小さい。毒を持つ。
メス:38㎜。黒く、つやつやと光り、腹部の背面に、赤色の砂時計の形をした模様がある。毒を持つ。

寿命は1~3年といるが、雄はとても短命で雌は最長5年ほど生きるものもいる。
背中の赤い模様はセアカコケグモに比べ小さい。

セアカゴケグモとハイイロゴケグモと同じく、不規則な網で、複雑に張られた3次元構造をもちます。巣を造る場所もセアカゴケグモと同じく、暖かい所の日陰、昆虫や小動物などの餌が豊富にあるところを好んで造ります。他の昆虫を餌にしている肉食です。巣を張って動けなくなった獲物をさらに自分で出す糸でぐるぐる巻きにして猛毒を注入し食べています。

被害

セアカゴケグモとハイイロゴケグモと少し違うのは、メスだけでなくオスも毒を持っています。強い毒性を持ちますが、実際に注入される量は、成熟したメスの場合でもごく微量しか注入されないので、健康な人間が危機に陥ることはほとんどなく、咬まれることにより死亡率は1%未満です。咬まれた場合のほとんどが、針で刺されたような痛みがあり、咬まれた箇所に熱感を感じることや、紅斑を伴うことが多いです。生理的には、心拍数の増大・血圧上昇、それに呼吸困難と麻痺が生じることがあります。ただし、乳幼児や高齢者、虚弱体質の方は症状が重症化する可能性もあるので注意が必要です。

ジュウサンボジゴケグモとは

 

体長

オス:4~5㎜。毒無し。腹部背面は灰白色で中央に白い斑文がある。
メス:0.7~1㎝。毒あり。腹部は球状で、腹部背面に、赤色の斑点が不規則に並んでいる。(稀に無班のジュウサンボジゴケクモもいる為要注意)

セアカゴケグモ、ハイイロゴケグモ、クロゴケグモと同様で、暖かいところの日陰を好み、不規則な網の巣を造ります。

被害

主にヨーロッパ南部に生息しており、日本ではまだ発見されたことはありません。このクモに咬まれた場合、咬まれた瞬間に痛みはさほどありませんが、10分ほどすると全身症状が現れ各種リンパ節が痛み、胸筋、腹筋の痛み、多量の汗、涙、唾液がでて、血圧上昇、呼吸困難、言語障害などがおき、2-3日後に死亡するといいます。

ゴケグモに咬まれないための予防方法は?

ゴケグモの種類がわかったところで、では、咬まれないため、発生させないためにはどのような工夫をしたらいいのでしょうか。考えてみたいと思います。

1.素手で触らない

クモを見つけたときにほんとに注意していただきたいのですが、クモだから手で触っても大丈夫と思っていたら咬まれたという事例もあります。素手の場合咬まれるリスクが非常に高くなりますので、軍手などを着用して気をつけましょう。また、一匹見つけたら数匹潜んでいる可能性がありますので、注意してください。

2.長袖・長ズボン・虫除け剤を使用する

ハイキングや野外活動の際は、出来る限り肌の露出を控えましょう。長袖、長ズボンを着用しましょう。また、裸足やサンダルなどはできるだけ避け、スニーカーなどにしましょう。虫除け剤はクモには効きませんが、それ以外の虫に効果があるので使用したほうが無難です。

3.定期的な清掃を行う

プランターや、排水溝の側溝、物置の下、放置されている自転車や遊具などは定期的にクモがいないか確認を行いましょう。クモの巣があれば、棒などで取り除いてクモが住みにくい環境を作ることが重要です。

もし咬まれてしまった場合どうしたらいいの?

すみやかに温水や石鹸水で傷口を洗い、医療機関を受診してください。その際、できれば靴で踏み潰したクモを病院に持参してください。

まとめ

国内で、ゴケグモが原因で死亡したケースはまだありませんし、日本に生息しているほとんどのクモが無害なクモです。見た目やクモの巣が不快で気分を害する方もおられますが、人間にとって有益なこともあります。クモは肉食性なので昆虫を食べてくれます。なので一概に全てのクモを怖がることなく、無理に退治をせず、知識を持って共存していくことが望まれます。