ノミの解説!特徴や予防方法などプロが教えます!

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ノミは一般的には犬や猫など動物に寄生する外部寄生虫として知られていますが、ノミが一度繁殖すると大量に増え、犬猫だけでなく人間に被害を及ぼします。ノミに刺される被害などを耳にしますが、かゆみは強く数日間続きますし、刺される事によりアレルギー反応が出る人もいるので、ノミによる人間への被害はとても大きいのです。その為、犬や猫を飼っている人はノミ対策を行っている人は多いですが、一般的には、ノミとの接点がないから大丈夫だと考えている人が多数です。ところが、ノミに接している機会がないと思える生活でも、ちょっとしたきっかけでノミの被害を受ける可能性があります。そこで、今回はノミの特徴や被害などを詳しく解説します。

目次

・ノミの大きさ

・ノミの種類

・ノミの生態

・ノミによる被害

・ノミが発生する原因

・ノミの繁殖を防ぐ方法

・ノミを退治する方法

・まとめ

ノミの大きさ

ノミは世界中に数多くの種類が存在する害虫で、肉眼ではほとんど捕えることができないくらい小さいサイズをしています。大きさは卵が0.5mm程度、幼虫が2~5mm程度、オスの成虫が1.2~1.8mm程度、メスの成虫が1.6~2mm程度となっています。このように、ノミの成虫はメスのほうが大きいという特徴があるので、日本では夫より妻のほうが身長が高い夫婦のことを「ノミの夫婦」と比喩することがあります。

ノミの種類

ノミは世界で2000種類以上、日本でも80種類ぐらいのノミが生息しているといわれていますが、人間やペットに被害を与えるようなノミは数種に絞られます。現在ペットや人間に被害を与えるノミでもっとも多いのは、ネコノミという種類のノミです。猫を介して犬などのほかのペットにも寄生し、人間も刺されることがあります。そのほか、ヒトノミやスズメトリノミといったノミもいます。ヒトノミはおもに人間に寄生するノミですが、生活環境が衛生的になった現在の日本ではほとんど見られません。スズメトリノミはスズメなどの鳥類の巣に寄生していることが多く、巣から雛がいなくなったあとに人間の家に侵入してくることがあります。

ノミの生態

1匹のノミの寿命は約3~4週間程度です。卵からかえったノミの幼虫は1~2週間ほどでさなぎへと変化し、その後1週間ほどで成虫になります。成虫になったノミは宿主をみつけると、すぐにそこで繁殖活動をはじめ、1日に約20~50個の卵を産みます。1匹のノミが成虫になってから寿命をむかえるまでの2週間ほどの間に、約700個もの卵を産むことになります。主に、春から夏にかけて活動が活発になります。もしも4月~8月の4か月間ノミが繁殖し続けたとしたら、数万という数のノミが発生するおそれがあります。適度に暖かくて湿度が高い環境では、ノミにとっては特に繁殖しやすい環境になるので、いったん繁殖してしまうと駆除するのに苦労します。

ノミによる被害

ノミは蚊のように飛び回って吸血するわけではなく、優れたジャンプ力を生かして飛び跳ねて吸血します。また、ノミは蚊のように1か所からたくさん吸血するのではなく、何か所にも分けて吸血するので、刺された跡が点ではなく斑点が連続していることが多いです。そのため、ノミが人を刺すときは寝ているときを除いて、基本的にはひざ下に被害が集中します。ノミに刺されると、刺された箇所が赤くなり、かゆみが生じます。これを「ノミ刺咬症」といい、酷い場合は細菌感染を引き起こして水ぶくれのような症状も出ることがあります。かゆみは塗り薬によって改善されることがありますが、刺された跡が1か月近く消えなかったり、いったん引いたかゆみがぶり返したり、かゆみによって不眠症やノイローゼが引き起こされる可能性があります。また、ノミが猫を刺して、「バルトネラ・ヘンセレ」という菌に感染することがありますが、その菌に感染した猫が人をひっかいたり噛んだりすると、「猫ひっかき病」にかかります。猫ひっかき病にかかると、リンパ節がはれたり、発熱・頭痛を引き起こしたりします。一般的にバルトネラ・ヘンセレという菌に感染した猫には症状がほとんど出ることはないので、人が猫ひっかき病にかかってはじめて、猫の感染に気付くケースが多いです。

ノミが発生する原因

ノミは人や犬猫の体温や呼吸をしている際に排出している二酸化炭素に反応して飛んできます。また、室内・室外問わず生息することができ、暗くて暖かくてジメジメと湿度が高い場所を好みます。そのため、室内では部屋の隅や家具の下・隙間、じゅうたんやベッドソファーなど、愛犬や愛猫が過ごしている場所に多く見られます。それに対して、室外では縁の下や犬小屋の下、草むらなど直射日光が当たらない場所でノミが生息していることがあります。発生する原因としては、ほとんどが外からの侵入になります。散歩などで犬や猫などの外を出入りしているペットがきっかけになる事が多いので、外に出るたびにノミに寄生される可能性が高いです。家の中ではペットの体表で卵を産み、卵がカーペットに落ち孵化を繰り返し幼虫がほこりなどをエサにして徐々に増えていきます。また、ペットを飼っていない人でも外で庭作業をしたり屋外活動をした際に人間の体温などを感知して人間の服につき、そのまま家に持ち帰る事もあります。


ノミの繁殖を防ぐ方法

放っておくと人やペットの皮膚炎や感染症などの原因ともなるノミ。気温13度以上の環境であれば年中活動できるノミを家の中で増やしてしまわないためには、繁殖活動を防ぐための対策を行なうことが大切です。ペットを飼っている家庭ではノミを予防する薬剤を処方してもらいましょう。こうした薬剤は、犬や猫に寄生している成虫の神経にダメージを与える成分と、落ちた被毛を餌にカーペットやペットの寝床で成長する幼虫や卵の成長を妨げる成分を両方含んでいることがほとんどです。そのため、どの成長過程にいるノミも逃さずダメージを与えることができ、将来の繁殖活動を阻害する効果が期待できます。なお、ペットを飼っている、飼っていないに関わらず、家の中を清潔に保つこともノミの繁殖を防ぐ対策として重要です。特にカーペットやソファ、ベッド、ペット用の寝床など、人や動物の被毛が落ちやすい場所や、部屋の四隅や家具の下などの暗がりになっているような、ホコリが溜まりやすい場所は要注意です。掃除せず放置しておくと幼虫の餌になってしまう為、普段から清潔に保つようにしましょう。

ノミを退治する方法

ノミを退治する方法として絶対にやってはいけないことは潰すことです。もしその成虫が卵を持っていた場合、潰した時に卵が飛散する事で、更に増殖する可能性があるためです。ノミを見つけた際は粘着式クリーナーやガムテープ、掃除機を使用して早めに捕獲しましょう。なお、使用したガムテープやクリーナーの粘着紙の部分などは、卵が孵化してしまう前にビニールで塞ぎ、早めに処分することも大事です。家の中でノミが増えてしまっている場合は、駆除用の殺虫剤を使用して退治する方法が有効です。特に普段の掃除では手の届かない家具や壁の隙間に潜んでいるノミには、燻煙剤タイプが有効です。また、ノミの死骸もアレルギーなどの原因となるため、殺虫剤使用後は掃除機をかけて除去するようにしましょう。ペットを飼っている家庭の場合は、お散歩などの外出前後のケアが重要となってきます。簡単な駆除対策としては、家に帰って来たらペット用ノミとり櫛やノミ取りシャンプーを使用したり、普段からノミ取り首輪を巻いて予防するという方法もあります。

まとめ

現代では、衛生に関する技術の向上により、ひと昔前に比べてノミの被害に遭うおそれは格段に減りました。しかし、ノミの生態や特徴を考えると、ノミを完全に予防したり駆除したりということは、ほとんど不可能なくらい困難なことかもしれません。ペットを飼われているご家庭では、ノミの被害を避けられなくても不思議ではありません。ノミに対してはいろんな対策や工夫が考えられていますが、個人ではその対策や工夫に限界が来ることもあります。ノミによる被害でお困りの際は、自分の力だけでなく害虫駆除の業者にも依頼することをおすすめします。